2020.09.15
リリース
第5回新型コロナウイルス感染症に関する調査を実施 『かかりつけ医が診療・検査の役割を担うために必要なこととは?』
この度、5回目となる調査を実施し、その結果をまとめましたのでお知らせいたします。
厚生労働省は、都道府県に対し新型コロナウイルスに加えて、季節性インフルエンザ流行による発熱等の症状が増加することに備え、10月中に新たな相談・受診体制の整備を求める事務連絡を発出しました(新型コロナウイルス感染症対策推進本部,
令和2年9月4日付、「次のインフルエンザ流行に備えた体制整備について」)。
これにより「かかりつけ医」等の地域の身近な医療機関が、保健所などに代わって新型コロナウイルス感染症の電話相談を受け付け、診療・検査を行う役割を担うことが期待されます。
一方で、「かかりつけ医」となる多くの中小医療機関では、受診控えによる厳しい経営状況、院内感染対策の遅れやオンライン診療の普及が進まない現状が見られます。
体制整備に向けて、医療機関の課題はどこにあるのか、いかなる支援を必要とするのか。臨床医師に、診療現場の実情と考えを聞きました。
■調査目的
4月、5月、6月に行った調査結果と比較するかたちで、診療現場にいる医師の実感を掴み、医療機関の対応状況、医療資材の不足状況、医師の意識の変化を見る。
■調査概要
当社サービスにご協力をいただく医師とのコミュニケーションサービス”Doctors Square”登録会員医師で、3月の第1回アンケートに回答のあった817名を対象に実施しました。
1. 調査対象
Doctors Square登録会員医師のうち、3月の第1回アンケート調査に参加した方
2. 調査方法
インターネットアンケート
3. 調査期間
2020年8月25日(火)~31日(月)
4. 有効回答者数
561名(対配信数:68.7%)
5. 配信対象者の属性
全国の病院、診療所の勤務医及び開業医
6. 主な調査内容
● 来院患者数の変化、患者からの問い合わせ状況
● 感染疑いのある患者の診察件数、検査状況、実施可能な検査、検査にかかる日数
● 医療現場で困っていること、院内感染対策
● 必要な備品・資材、情報の充足状況、スタッフの充足状況・疲弊状況、
● 国の感染拡大防止策について、以前の生活に戻るために必要なこと、収束時期
● 後遺症と思われる症状の診察経験 など
■調査結果
● 院内感染対策が出来ている診療所・小規模病院はいまだ半数に満たない。医療資材不足は改善傾向にあるものの、「N95マスク」は半数が、感染防護服は3割以上が不足
● インフルエンザの同時流行に備え、相談・診療・検査の役割が期待される診療所・小規模病院のPCR検査実施率は1割。来院患者数が減っている、感染対策が十分に出来ないとの声も相対的に高い
● コロナウイルス感染症の後遺症と思われる症状は多岐にわたる
詳しくは、下記をご覧ください。
※これらは調査結果の一部です。その他の結果は、以下にて公開しています。
8月実施(第5回)調査結果
■調査結果の詳細
病院なび:
第5回新型コロナウイルス感染症に関する調査
『かかりつけ医が診療・検査の役割を担うために必要なこととは?』
※過去の調査結果